Antique Kitchenware
~アンティークの台所用品2~
前回に引き続き、アントステラのアンティークの台所用品の一部をご紹介いたします。
代々受け継いだものを大切に手入れしながら、日常の中で使いこまれた台所用品は、
ひとつひとつに、その家の歴史と暮らしぶりがうかがえます。
時が経つほど魅力を増してくる、昔ながらの台所用品は
シンプルで素朴な温もりのあるものばかりです。
◇バター・プリント Butter Print
バターに模様をつけるために、木型の表面に絵や文字の図柄を彫ったスタンプのようなもので、
それぞれの家庭でクルミ材などを用いて、思い思いに作っていました。
そのモチーフには、花、麦、麦の束、パイナップルやどんぐりなどの植物、
星やハート、動物では白鳥、牛などが用いられました。
出来上がったバターがくっつかないように、このバター・プリントは熱湯につけたあと、
冷水にひたしてから使われたため、
アンティークのバター・プリントの多くにはひびが入っています。
バターのに模様をつけるのは、ちょっとしたおしゃれのためだけではなく、
余分に作ったバターをマーケットで商品として売る際の、トレードマークにもなっていたようです。
このバター・プリントも、機械革命の波が押し寄せて、だんだんと手彫りのものが消えていきました。
今、アンティーク・マーケットで見かける手彫りのものは、最近つくられたものが多く、
本当のアンティークのものは、ほとんど美術館に収められています。
◇バター・ハンズ Butter Hands
1390年にから1920年に使用されたギザギザのついた太いへら。
バターを二枚のへらで挟んですり合わせながら、ボール状にしたり、
パイナップル形などにすることもできます。
◇さくらんぼの種取り機 Cherry Pitter
19世紀末~20世紀初頭に発明されたもの。
これは、鉄製の手動式の器具で、実をつぶさずに種を取り除くものです。
大量に短時間に種取りをさばくことができる道具です。
◇アイロン Iron
アーリー・アメリカンのころ使われていたアイロンは、ずっしりと重い鉄の塊(かたまり)に
取っ手がついただけのものでした。
これを熱くしたオーブンで十分に熱して使っていました。
やはり鉄製で形は同じですが、取っ手を持ち上げるとフタがあいて、
箱のようになっているものもありました。
この中に真っ赤に焼けた炭火を入れて十分に底が熱くなったらアイロンがけができるというものでした。
ストーブで熱くしたアイロンを厚い布でくるんで足を暖めるのにも使われていました。 










